Japanese Donor Blog

D6056 卵子ドナー体験談 (Local Cycle)

今回は非常に貴重な経験をさせて頂きありがとうございました。
卵子提供へ興味を持ったきっかけは高額の補償金でしたが、それ以上に得たものが多かったです。例えば、依頼者様からの手紙を最初に頂きました。そこには、依頼者様ご夫婦がどの様な人生を歩んで来られたのか、お子さまをお持ちになりたいお気持ちなどが書かれていました。このご夫婦なら、生まれてくる赤ちゃんをきっと幸せにしてくれる、そんな赤ちゃんが生まれるのに貢献できるのだなと思うと、感慨深いものがありました。
また卵子提供をする上で良かった点は、初めの検査で、自分の身体について知る事ができます。自分が妊娠しやすいのか、何歳まで問題なく妊娠できるのか、子どもへ遺伝する遺伝子の病気を持っていないか、性病を持っていないかなどが検査項目に含まれ、3週間程待って結果が出たらすぐ、あやのさんから教えて頂きました。私は遺伝子の病気を持っていたということと、妊娠できる年齢を知れたのは、今後自分の人生設計をする上でも非常にありがたい事でした。
今回のサイクルは5月中旬から始まり、全てが終了したのが8月中旬で、他の人よりも時間がかかりました。理由は私の卵の数がドネーションするには少なかったからです。その間は1、2週間に1度ほどクリニックへ通って様子を見ていました。クリニックまでの移動はUberを使わせてもらい、全て依頼者さんが支払って下さっていました。これだけ検査の費用や交通費もかかって、また時間もかかってしまっていたので、とても申し訳ない気持ちになったのですが、ドナーを変更する事なく最終的に私を依頼者様が選んでくださりました。
腹部への注射を8月3日からスタートし、毎日2本の注射と飲み薬を飲み、卵を育て、8/10から排卵を抑える注射も増えて毎日3本打ちました。注射は看護師さんにやってもらう痛みと同じぐらいか少ないぐらいです。大変だったのは、小さいボトルに入ってある錠剤の薬を、また別の容器にある溶液と混ぜる作業でした。やり方を説明した日本語のビデオももらいましたし、分からない事があればあやのさんがすぐ返信をくれたので、問題なくできました。注射期間はお腹の中に小さい風船があるような感覚でした。
約2週間後の8/15に採卵の手術をしました。
全身麻酔は初めての経験で、看護師さんに今から寝るよと言われてから3秒で落ちたのはとても面白かったです。
術後痛みは最初の数時間、生理痛のようなものを感じましたが、あやのさんが家まで送ってくださり、1時間程寝たら痛みも消えて、その後はお買い物にも行けました。
日本ではできない貴重な体験をさせて頂き感謝しています。またご依頼者様のこれからの過程が全てうまく行く事を心からお祈りしています。