Japanese Donor Blog

D5346 卵子ドナー体験談 (International Cycle)

私は知人の紹介で卵子ドナーについて知りました。
それまで、不妊についての詳しく知らなかったのですが、卵子提供がないと妊娠できない不妊に悩む方々がたくさんいらっしゃる現状を知りました。
当初は、卵子ドナーをすることにより将来自分の妊娠に影響がでるのではないかと心配になりましたが、そういったリスクは無いということを知り、私が誰かの力になれるのならという想いでドナーに登録しました。

ドナー登録から数ヶ月後、コーディネーターさんから卵子を希望する方がいると連絡をいただきました。
私が卵子提供ができる年齢ギリギリだったということもあり、まず都内の産婦人科で超音波や血液検査などをしました。その結果をもとに、依頼者と私の双方合意の上、卵子提供が決まりました。
日程が決まるとコーディネーターさんがすぐにホテルと飛行機を手配してくれました。

依頼者がテキサスにお住いの方だったので、初診はテキサスのクリニックでおこなうこととなりました。
渡米後、テキサスの空港でコーディネーターさんと合流し、初診に付き添っていただきました。あまり英語が得意ではないのですが、常に隣で通訳をしていただけたので安心できました。

初診から採卵までの間は、定期検診と薬(注射)の処方のために2週間ほど定期的にクリニックに通う必要があります。
私の希望に考慮して、その間の定期検診はNYのクリニックでおこなえるようにしていただきました。

テキサスからNYへ移動し、NYのクリニックで診察をうけた後、薬(注射)を処方されました。その際、クリニックのスタッフさんから丁寧に注射器の使い方を説明していただきました。この日から採卵前日まで、1日1回自分でお腹に注射を打ちます。初日は恐る恐る打っていましたが、すぐに慣れました。

クリニックの定期検診は数日に一度、30分〜1時間程度で、その他の時間はフリータイムです。お買い物をしたり、ブロードウェイのミュージカルを観たり、野球観戦に行ったりと、とても充実した時間を過ごしました。

約2週間後、採卵日が決まりテキサスに戻りました。
採卵は麻酔をしている10分程度で終わり、術後に目が覚めた時はあまり痛みもなく「本当にもう終わったの?」と思うほどでした。その後、2〜3日は生理痛の様な痛みはありましたが日常生活に差し支えない程度でした。

今回の経験は、妊娠や不妊について考えるとても良い機会になりました。 とても親切にしていただいたコーディネーターさんやクリニックの方々にも感謝しています。ありがとうございました。